2010年4月 1日
モリンホール
弦の本数が二本の擦弦楽器。「馬の楽器」という意味である。楽器の棹の先端部分が馬の頭の形をしているため、日本では中国と同じ馬頭琴(ばとうきん、中国語ピンイン:Mǎtóuqín)の名前で呼ばれる。主にモンゴル国や中国の内モンゴル自治区あたりで使われている。 日本では、「スーホの白い馬」の物語の中に出てくる楽器として有名である。
モリンホールはヴァイオリンや二胡等と同じ擦弦楽器で、モンゴルを代表する弦楽器である。特徴として先端が馬の形を模した棹、四角い共鳴箱に2本の弦から構成される。西洋の弦楽器とは異なり、演奏者から見て左側が低音、右側が高音弦となる。また弦を支える駒が上下にあり、音程の微調整にも利用される。本体は木材を用いる。旧来は共鳴箱の表にヤギや子ラクダ、子馬などの皮革を張っていたが、モンゴル国では1960年代にソ連の楽器職人D.ヤローヴォイの指導により、内モンゴルでは1980年代になってB.ダルマーやチ・ボラグらが中心になって、木製の表板を用いるように改良が加えられ、さらにf字孔や魂柱などの要素も加わった。弦と弓はウマの尾毛またはナイロンを束ねて作る。ウマの尾毛の場合、低音弦は100-130本、高音弦は80-100本、弓は150本-180本程になる。
モリンホールは内モンゴルとモンゴル国で、音程や材質に違いが見られる。2本の弦の音程は、内モンゴルでは高音弦でド(C)、低音弦でソ(G)なのに対し、モンゴル国では高音弦でシ♭(B♭)、低音弦でファ(F)となる。本体の共鳴箱や棹の材質は製作者によって異なるが、内モンゴルではエゾマツやシロマツなどの松材を用い、モンゴル国ではシラカバを用いる場合が多い。その他、装飾や構造などにも幾つかの差異が認められる。
音質は柔らかで奥行きのある響きで、チェロやヴァイオリンのような澄んだ音にはないノイズの含有が、モリンホールの特徴的な音質を形作っている。そのため、草原のチェロとも呼ばれている。また、三味線のように数種類の調弦があり、演奏者や曲目、地方などにより変更される。ギターのようなハーモニクス奏法も可能である。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
モリンホールがスーホの白い馬に出てくる楽器だとは知りませんでした。
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